公開日:2021-05-19
kintone界隈で1つのトレンドがあります。それは「伴走サービス」です。「伴走サービス」って何でしょうか?この記事では、この「伴走サービス」について解説します。
kintoneだからこそできることとその限界
kintoneはドラッグ&ドロップでシステムを作ることができるサービスです。プログラミング言語やデータベースの知識や、サーバーやネットワークといったインフラストラクチャーの知識も必要なくシステムを作ることができるため、専門家がいない会社でもシステム開発ができると人気です。
ただ、プログラミングやデータベースの知識がなくても使えるとはいえ、システムを作りますので設計が重要です。
なんとなく作っても作れてしまうのがkintoneのいいところです。しかし、蓄積されるデータのきれいさや、将来の拡張性を担保しようと思うと、それなりの設計ノウハウが必要となってきます。
また、標準機能だけでなくカスタマイズを行ったり、他システムと連携させたりとなると専門性が出てきます。
カスタマイズは、gusuku Customineを使うとノーコードで行えるのでプログラミングの知識がなくてもなんとかなりますが、プログラミング的考え方、つまり設計はここでも必要となります。
ITやシステムに詳しくない方が、独学で勉強してkintoneでシステム開発をされるのはもちろん問題ありません。しかし、ビジネスを行う基盤としてkintoneを利用していく時にその基盤を磐石なものにするには、プロの視点が入っている方がより良いものになることが多いです。
ベンダーとの新しい関係
これまでは、自分でできないものはベンダーに依頼するしかありませんでした。しかし、依頼して作ってもらう場合には、次にあげるような問題があります。
- 作りたいものを正しく伝えないと望んだものを作ってもらえない
- 依頼してからでき上がるまで時間がかかる
- 作って欲しいタイミングで、すぐに作業をしてもらえるとは限らない
- プログラムを作ってもらうと費用が高くなる
プロの知見を利用しながら、自分で開発を行うためにkintone界隈では「伴走サービス」がいくつかのパートナーから提供されています。
弊社では、gusuku Boostoneというサービスを提供しています。
gusuku Boostoneの特徴は「自分で開発をしたい」という方に寄り添って「伴走する」サービスであるというところです。 このサービスでは、弊社では開発は行いません(対面開発オプションをつけていただくと一部開発をお手伝いします)
お客様と弊社でやりとりするためのkintoneゲストスペースやWeb会議によって御社のアプリをレビューしアドバイスをします。
「そのやり方で実現はできるが、将来こういう時に困ると思われる」
「そのやり方よりもこのやり方の方が柔軟性は高い」
というように、豊富なkintone開発経験を持つ弊社のメンバーが的確なアドバイスを行います。
gusuku Boostoneのサイトにも掲載していますが、やりとりの例を見てみましょう。
例1:やりたいことに対してkintoneのどの機能を使うのがベストかを相談
kintoneではあるやりたいことを実現するときに複数の方法を取れるケースがあります。各々の方法には長所と短所があるため、ご相談いただくとどちらが良いかをアドバイスできます。
例2:アプリ設計や運用のベストプラクティスを確認
多くの方が、「自分のkintoneの使い方は正しいのか?ベストなのか?」ということを心配されています。他の人がどうやってkintoneを運用しているかって気になりますよね?
弊社は多くのお客様のkintoneを運用してきていますので、ベストな運用方法についての知見も豊富に保有しています。
「こうやろうと思うんだけど、それでいいのかな?」という心配にも、プロの知見でアドバイスできます。
アドバイスを行うために大切なこと
このようなアドバイスを行うために重要なポイントがあります。それはゴールを明確にして共有することです。どの手段を選ぶかの選択基準は、その選択肢がゴールに近づく選択肢なのかどうかです。
そのためには、お客様と弊社でゴールを共有する必要があります。 お客様に言われたことをするだけであれば、それは伴走サービスではありません。
gusuku Boostoneでは最初2週間徹底してゴールの定義と共有を行います。もしこの時点でゴールの共有がうまく行かない場合は、双方どちらからでもサービスを中断できるようにしています。その場合は料金も発生しません。それくらいゴールの定義と共有は大切なのです。
伴走するベンダーの選び方
サービス内容の確認
伴走サービスは、いくつかのパートナーさんが提供されていますが、それぞれできることなどが異なるようです。
- アドバイスだけ
- 開発も実施
- Web会議できる
- 訪問してもらえる
各社いろいろ特徴がありますので、ご自身の希望にあったものを吟味してみてください。
対応メンバーのスキル
伴走サービスは、対応してくれるメンバーのスキルがとても重要です。プロの知見を提供するためのサービスですので、対応メンバーがkintoneの深い知見を持っている必要があります。
その点、gusuku Boostoneでは対応するメンバー全員がkintone認定資格の「アプリデザインスペシャリスト」を取得しています。メンバーによっては「カスタマイズスペシャリスト」も所有しています。
また普段から、kintone開発案件に携わっているメンバーですので、kintoneに関する深い知見を所有しています。
はじめやすさ
伴走サービスは、何か形あるものを提供するサービスではありませんので、やってみたものの合わないというケースもあると思います。そのため、はじめやすく辞めやすいサービスを選んでください。
最低契約期間1年とかだと、はじめてみたものの合わないとなると辞められなくて大変です。
gusuku Boostoneでは、初回は2か月、以降は1か月単位での契約が可能で、長期契約の場合は割引もあります。
まとめ
伴走サービスというのは、まだそれほど認知されているサービスではありませんが、kintoneによるシステム開発の世界ではこれからメジャーになってくると考えています。
みなさん、自分で開発しながらもプロの知見を得られる伴走サービスでよりよりkintoneアプリの開発をしてみませんか?