kintoneのプロにもいろいろ

公開日:2023-01-27

kintoneのパートナー企業は年々増加していますが、kintoneのプロにもいろいろなタイプがあります。この記事では主にコンサルティングパートナーと呼ばれるkintoneの導入支援や開発支援を行っているパートナーについてご紹介します。

言われた通り作る vs 言われた通り作らない

開発系の会社には大きく2つのタイプがあります。1つが言われた通りのものを作るタイプで、もう1つが言われた通りには(最初は)作らないタイプです。

言われた通り作るタイプ

言われた通り作るタイプは、その文字の通りお客さんから言われたものをその通り作る開発会社です。このタイプの会社はうまく使うと安く開発できます。しかし、とても重要なポイントがあります。

それは、「言われたもの」はお客さん次第であるということです。

つまり、お客さんから依頼内容が曖昧であったり不足している場合は、想像していたものができあがらないということです。

では、的確な依頼をするにはどうすればいいか?次のようなことが必要です。

  • kintoneで実現したい業務の流れをきちんと定義する
  • kintoneで実現したいデータ構造を提示する
  • 必要なカスタマイズとその仕様を提示する

世の中のシステム開発プロジェクトで失敗する多くのケースは、このタイプの開発会社に依頼しているのに、お客さん側が的確な指示を出せていないケースです。

ここまで読むと勘の良い方は違和感を覚えると思います。

kintoneはプログラミングをせずとも自分でデータベースを作ることができます。また弊社のgusuku Customineを使うとプログラムを書くことなくkintoneをカスタマイズできます。

つまり、上の指示を的確に行えるような人であれば「自分で作れてします」わけです。

また、多くの場合、上の内容を最初の段階で決めきるのは難しいです。業務の流れは使いながら調整したいし、それに伴ってデータ構造も変わります。

さらに使っていく中で不便なところが見つかって、そこをカスタマイズしたいということも発生します。

結局、最初に考えて指示を出しても後から変えたくなってしまうんです。

ノーコードツールが成長したことによって、自分でかなりの範囲が作れるようになっています。このようなタイプの開発業者さんに依頼を考えておられる場合は、自分で作るという選択肢も考えていただくことをオススメします。

このタイプの開発業者さんを使われる場合は、作って終わりのプロジェクトとしてお願いするのではなく、自分の手を動かす時間がもったいないので、それを代わりにやってもらう人として中長期的に手伝ってもらう形にした方が成果を得られやすいです。

言われた通り作らないタイプ

言われた通り作らないタイプというと聞こえがよくないのですが、弊社アールスリーでのkintone開発はこちらのタイプになります。

これはどういうことかというと、あくまでも弊社の考え方になりますが、我々はお客さんが言われている課題とその解決の方法がベストなのかどうかを常に疑っています。

疑うというとこれまた聞こえがよくないですが、本質的な課題を解決したいと考えていますので、お客さんのお話を起点にゼロベースで深く考えるようにしているということです。

その結果として、最初話していたものとは異なる形の開発になったり、そもそも「kintoneでやらないほうがいい」や「それはシステム化せずにこうしたほうがいい」みたいな答えに至るケースもあります。

お客さんは、現在の業務とシステムやツールについては詳しいですが、そのことがバイアスになってしまい、新しい発想に至らないことがあります。これはお客さんが悪いという意味ではなく、当然そうなるものだと考えています。我々も社内業務ではこれに陥ることもあります。

我々のような第三者の目線を持つプロの役割は、その既成概念に囚われず、問題の本質に到達して解決することだと考えています。

プロとしての知識や知見、思考能力を投入するため、ものすごく安く作りたいというケースでは我々のようなやり方はマッチしないことが多いですが、たくさん事例を公開させていただいているように、我々に依頼いただいて大きな成果を得られているお客さんもたくさんいらっしゃいます。

我々のHighspeedSIではこの能力をフルに発揮して開発まで行います。また、gusuku Boostoneでは開発は自分でされるというお客さんに向けてこの知識と知見をご利用いただけるようになっていますのでぜひご検討ください。

まとめ

今回のお話はどちらがいいという話ではありません。お客さんによって合うタイプ合わないタイプがありますので、これらのタイプの違いを理解いただいた上で一緒に歩むパートナーを選んでいただくと成功に近くなるのではないかと思います。