公開日:2021-04-03
アールスリーの資料を見た瞬間に「ここだな!」と依頼を決意していました
第二電力株式会社
企画管理本部 経営企画部 システム課 米沢 明洋 様
第二電力株式会社様は再生可能エネルギー普及促進事業(太陽光発電)を行う会社で、同発電商品の顧客管理システムをサイボウズ社のkintoneとアールスリーの開発により構築されました。今回は、システム課の米沢様に、開発会社の選定理由やkintoneの導入効果についてうかがいました。
「屋上で太陽光発電を行う仕組み」を提案・施工・管理する会社
第二電力様は、太陽光発電システムを初期費用ゼロで設置できるサービスを、ビルや工場のオーナー様に提供している。同システムで生産した電力は、第二電力様が電力会社に売電するプランと、ビル主様が自家消費するプランがある。設置した太陽光発電システムは施工からメンテナンスまで、全てを第二電力様が行っている。
Accessによる顧客管理システムをkintoneでリプレースしたい
Q:kintone導入のきっかけを教えてください
当社では、全国各地のお客様とその設備内容に関するデータベースを2012年頃からAccessで運用していました。しかし、ビジネスモデルの変化やお客様数の増加から、管理項目数がAccessの制限を超えると一気に運用効率が悪くなりました。使うほどに悪いことが連鎖的に起こる状態で、何とかしないといけないと誰もが感じていました。
Accessで起こっていた不具合
- ビジネスモデル変更のたびにデータベースファイルが増える
- データベースごとに管理項目名にばらつきがある
- データベースを横串で分析するのが手間(Excelでマージが必要)
- データベースが壊れやすく修復が大変
この解決策を調べてたどり着いたのがkintoneでした。ITの専門知識がなくてもノーコードでデータベース開発ができる点が魅力で「今の我々が取り組めるツールはこれしか無い」と意見が一致。私がいまの部署に着任する前に、当時のメンバーでAccessからkintoneへの引っ越しを試みました。この時はデータ移行で躓いたそうです。この経験を経て、kintoneは開発ツールとして簡単なものの、自分たちがイメージするものに仕上げるには時間がかかりすぎると判断し、業者さんに頼ることになりました。
アールスリーの資料を見た瞬間に「ここだな!」と依頼を決意
Q:開発会社の選定の流れについて教えてください
数多あるkintone開発パートナーの中から1番身の丈に合った業者を見つけたい。そこで、我々システム課メンバーの直感と「大阪に拠点がある・少数精鋭・比較的安価に開発してくれそう」などの条件で、サイボウズ社のパートナー一覧から4〜5社に絞り、お問い合わせをしました。
Q:アールスリーに決めた理由は?
業者を調べる過程で私たちはkintoneとそのプラグインに詳しくなっており、特にJavaScriptの知識不要でkintoneをカスタマイズできる「gusuku Customine(グスク カスタマイン)」は今回の開発に必須と感じていました。私たちはユーザーの使い勝手の良さを追求したかったので、kintoneの標準機能だけではカバーできない「見た目や機能のカスタマイズ」をカスタマインが可能にしてくれそうだったからです。そんなカスタマインの開発会社であるアールスリーは、開発パートナーの選定においてアドバンテージがありました。とはいえ、あくまでも提案内容を踏まえて依頼先を決めるつもりでした。
いざ複数の会社から提案をいただいたところ、3社目に提案いただいたアールスリーの資料を見た瞬間に「ここだな!」と心の中で依頼を決めていました。まるで要件定義書のような提案資料で、外部設計(画面)や帳票のイメージ図も入っており、どんなシステムになるのかありありと想像できたからです。私はIT 屋なので仕様書に馴染みがありますが、一般のユーザーは画面イメージを見ないと何ができるのか分からないものです。だから、この資料は社内に相談する時や上申でアールスリーを推す明確な材料になりました。提案内容が良い・カスタマインを持っている・金額的にも比較的安価と、この3本が揃ったら決まりますね。
カスタマインを駆使して顧客管理アプリが完成
Q:今回開発したkintoneアプリについて教えてください
全国各地のお客様のデータベースを核にした、いくつかの業務アプリが完成しました。主なユーザーは設備部門の約20人のスタッフで、太陽光発電設備の設置内容を登録したり、設備のメンテナンス状況を入力したりしています。作業報告書の出力も可能です。
「太陽光発電設備DB」アプリの画面
開発の大部分をノーコードでkintoneをカスタマイズできるツール「gusuku Customine(グスク カスタマイン)」で行っている。
帳票・バックアップはアールスリーの「gusuku Deploit」で実現した。
フルリモート形式で、ストレスなく開発が進行
Q:実際の開発の様子について教えてください
今回はリモートで開発を行いました。1回もお会いすることなく、kintone上でのやりとり・電話・Zoom会議だけでここまでできるのだなと思いました。初めての経験でしたが違和感は無かったですね。このやり取りで注意したのは言葉だけでなく文字でも伝えることでした。
アプリ開発では、費用や工数を抑えながらユーザーフレンドリーになるような画面構成にしてほしい、カスタマインでできる範囲が良いという要望を出しました。アールスリー開発者の浅賀さんにはこの要望の実現に、1番腕を見せていただいたと思います。そのおかげか、最初はAccessと使い方が違うので操作に関する質問が来ましたが、稼働から1ヶ月後には使い方に関する問い合わせは無くなりました。
アールスリー開発責任者浅賀より
米沢様とよく相談したことは、アプリの使い勝手についてでした。例えば、手入力ではなくドロップダウンメニューにする場合、kintoneの標準機能で実装すると「選択肢が変わった時」のメンテナンスが難しい(アプリの管理者で無いと選択肢を変更できない)という特徴があります。この問題はカスタマインで実装すれば解決できることをお伝えし、利用者だけでなく管理者の運用の手間も減るようにと工夫しました。稼働後は、現場の方が迷いなくアプリを利用できているようで嬉しいです。
システムの安定のみならず、保守業務からの開放や、業務改善も達成
Q:kintoneアプリの利用効果を教えてください
まずは脆弱なデータベースだったAccessからkintoneに変えたことでシステムへの信頼性が上がりました。データベース自体が簡単に壊れない安心感。ここは決定的に違います。また、アールスリーのバックアップサービス「gusuku Deploit」を併用することで、自分たちでシステムの保守・運用を考える必要が無くなりました。今では私は運用管理面の仕事は何もしていません。会社全体では、報告業務が効率化されました。これまではお客様の訪問記録の資料を出力するために、Accessに登録したのとほぼ同じ内容をExcelでも入力していましたが、kintoneでは1回入力するだけでよくなりました。
速く・確実に開発をするならアールスリー
Q:最後に、アールスリーの開発を検討されている方にメッセージをお願いします
速く・確実に開発をするならアールスリーさんが良いと思います。kintoneを使うならカスタマインを開発しているアールスリーさんがおそらく1番ノウハウを持っています。そんなアールスリーさんができないのであれば、どこの会社もできないのだろうと思います。
貴重なお話をありがとうございました。
取材2021年2月