公開日:2022-11-11
皆さんこんにちは!今日は幕張からお届けします築山です。
昨日より始まりました Cybozu Days 2022 、本日が2日目です。
アールスリーでは総勢15名でのブースセミナーを始め、総力戦で年に一度の大イベントに望んでいます。そんな中ですが開発のスピードは緩めず、昨日もアップデートを行いました。
この昨日のアップデートの中に「Job Runner のテスト実行」という内容があります。
ニュースリリースの通り、カスタマインでは「開発体験を大幅に向上させる複数の機能」アップデートを行っており、その一環として「Job Runner のテスト実行」もリリースされました。
本機能誕生の背景
私たちがカスタマインの Job Runner と呼ばれる機能をリリースしたのが 2021年1月28日。リリース当初より提供していた機能「kintone アプリのカスタマイズ」だけではお答えできなかった要件
- 自動で年齢・期間を計算したい
- 毎日の売上を自動で集計したい
- フォームブリッジからの登録時にもカスタマイズを動かしたい
これらの課題・ご要望にお答えするための機能として Job Runner は誕生しました。
※「Job Runner」は処理機構の名称で画面上では「kintone アプリの Webhook」「定期実行」と表記されます。
更に 2021年7月に「Excel/PDF 出力」機能をリリースしたことにより、kintone のカスタマイズ要件の大半はカスタマインで解決できる = 「カスタマインがあればなんとかなる」という状態になっていると自負しています。
Job Runner をリリースして私たちが理解したこと
しかし、一方で悩ましいことがありました。
Job Runner で多くのユーザーさんの課題が解決できるようになったと私たちは思っていたのですが、実際に購入前のお客さま、購入後のお客さまどちらからも聞こえてきたのはこんな声でした。
「Job Runner 難しい・・・」
「月1時間じゃあすぐ終わりそうで試せない」
「時間消費が怖くて月末に使う」
などなど…
私たちとしては「ほとんどの課題が解決できるようになった」と思っていたのですが、ユーザーさんにとっては「解決方法があるのは知ってるけどハードルが高くて使えない」状態だったんです。
特にカスタマイン・ Job Runner を良く理解して使っているお客さんより「Job Runner 使うときは怖くて CSV に出力してから実行してます」と教えていただいたことは大きなポイントでした。
もちろん、Job Runner は大量のデータ更新が可能なので事前にバックアップを取っておくこと自体は重要ですし、「テスト実行」が実装されたからといってバックアップを取らなくていいというわけではありません。
ただ、カスタマインを使いこなしているお客さんにとっても「使うことに不安を覚える機能」であることは私たちにとって大きな学びでした。
これはなんとかしないといけないな!ということで対策を考えました。
3本の矢
Job Runner を皆さんに気軽に使っていただくために大きく 3 つの改善を行いました。
1.コンテンツの充実
アールスリーからほぼ毎週のようにウェビナーを実施している中で「Job Runner 編」という名称で実施していたウェビナーを「売上集計・予実管理編」と「フォームブリッジ連携編」という2 つの具体的なユースケースに分け、「フォームブリッジ連携編」についてはより多くの方に見ていただくよう YouTube動画 として公開しました。
そして、先週のブログでも触れたようにカスタマインを学んでいただくための冊子「カスタマインの歩き方 Job Runner 編」は制作メンバーがほぼ1人で頑張って 56 ページもの大作を作ってくれました。(本人はまだ書き足りないと言っています)
これにより、少しでもユーザーさん自身が知識を習得する助けになれば嬉しいです。
2.実行可能時間の大幅増加
また、今年の6月には実行可能時間を一気に 3倍に引き上げるアップデートを行いました。
従来3スロット使わないとできなかった処理が1スロットで実現できるようになったということで、実質的には大幅に価格を下げたことになります。
これにより、「時間消費がもったいなくて使えない」という課題を和らげることができたと思います。
3.テスト実行機能のリリース
そして、最後が今回のテスト実行機能のリリースです。
ここまで書いてきてようやく画面をお見せしますが、こんな感じです。
(今まさに私も書きながら触って感動しているところです)
画面上部にテスト実行用のボタンができています。
ボタンを押すとこんな形で更新されるレコードやアクションごとの実行結果が表示されます。
これは胸熱ですね!
詳しい使い方はサポートサイトのこちらの記事をご確認ください。また、「カスタマインの歩き方 Job Runner 編」を改訂することで、より皆さんに楽しく触っていただけるようにしていきたいと思います。
Job Runner は入口が難しいかもしれませんが、使いこなすと kintone でできることの幅がグッと広がるのは間違いありません。是非、この記事を読んでくださった皆さんにも気軽に触って楽しんでいただきたいと思います。
また、このほかにも開発を容易にする改善をたくさん入れていきますので、引き続きアップデートにご期待ください。
では、本日はここまでとしたいと思います。
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