[Inside Everysite #2] 社外DXって?

公開日:2025-02-07

こんにちは金春です。

Inside Everysiteの2回目です。隔週くらいのペースで短めの文章で公開していけたらと思いますので、読んでいただけると幸いです。

さて、今回はgusuku Everysiteが目指している「社外DX」という考え方についてお話したいと思います。

kintoneとgusuku Customineで実現してきたこと

2018年にgusuku Customineをリリースしてから、早くも6年が経ちました。

多くのお客様にご利用いただき、微力ながらも多くの業務改善に貢献ができているのかと、最近ようやく実感しています。

しかし、kintoneが利用されるケースの大半は社内業務向けです。
そのため、gusuku Customineの活用も社内業務の改善が中心となっています。

つまり、gusuku Customineによる貢献の多くが、社内に留まっているのではないかと考えています。

社外とのやりとり

では、社外とのやりとりに目を向けてみるとどうでしょうか?

kintoneには「ゲストスペース」を活用することで社外の人ともやりとりができます。
実際に、多くの方がゲストスペースを活用し、社外の関係者と情報共有を行っていると思います。
私たちも、kintone界隈の多くの企業の皆さんとゲストスペースを使ってやりとりしています。

また、kintoneのデータを外部に公開できるサービスを利用したり、kintoneと連携できるフォームサービスを活用している方もいるでしょう。

なんか物足りない

しかし、どうしても 「物足りなさ」 を感じてしまいます。

kintoneのゲストスペースには制約があり、社内アプリほど自由に構築できません。
さらに、相手がkintoneアカウントを持っていない場合はユーザー課金となるため、利用者が増えるとコストがかさみます。

費用に見合う活用ができれば問題ないのですが、アプリの自由度が低いため「軽いやりとりがメイン」になりがちです。
その結果、コストが気になるという声も少なくありません。

また、既存のフォームサービスなどは単一のアプリ向けには便利ですが、複数のアプリを絡めた業務フローを構築しようとすると制約が多く、思うように実現できないことが増えてきます。

kintoneなどで構築した社内の仕組みに小さなな穴をあけてそこで無理矢理社外とやりとりしているようなイメージがあります。

加えて、多くの会社さんが会社のWebサイトに「お問い合わせフォーム」のようなものがあると思います。kintoneをお使いであれば、そのフォームに入力されたお問い合わせがkintoneに入ってくると思います。

入ってきた問合せは社内ではプロセス管理等でステータスを管理されている方もいると思います。
ただ、そのあとのお客様への返答がメールになっている方多くないですか?

なんかもったいなくないですか?

社外DXという考え方

社内業務の改善に取り組んだ方も多いと思いますが、この考えを「社外」にまで広げられないか? と考えたのが「社外DX」です。

社内のメンバーだけでなく、社外の人もチームの一員として考え、社外も含めた情報の流れ・業務の流れをデジタル技術を前提に設計する。
これこそが、私たちが実現したい「社外DX」です。

もちろん、これは簡単な道のりではありません。
社内の人ですら、新しいシステムを使ってもらうのは大変です。それを社外の人にも使ってもらうとなると、さらに難しくなるでしょう。

想定される課題はいくつもありますが、
私たちは、それらの壁を越えられるツールを作りたいのです。

そのためのツール作り

では、「社外DX」を実現するために必要なツールとは、どのようなものでしょうか?
私たちは、以下のような機能が求められると考えています。

  • 社外の人が1カ所で多くの業務に関われる仕組み
  • ユーザー数が増えても、コストに見合う価値を提供できること
  • kintoneだけでなく、さまざまな社内システムと連携し、外部にデータを公開・編集できること
  • 社外ユーザーの体験を最大化するため、自由な画面レイアウトや多様なデータ表現が可能であること
  • 業務システムにふさわしい入力チェックや入力補助など、高いカスタマイズ性を備えていること
  • Webサイトごと構築できる仕組みを用意し、新しい社外DXのアイデアをすぐに実践できること
  • 社内のデータを公開する以上、必要なセキュリティ、ガバナンスが担保できること

ざっくり表現するとこういうイメージ

やや抽象的な話になってしまいましたが、少しでもイメージが伝わっていれば幸いです。

私の頭の中のイメージを、ChatGPTに画像化してもらいました。
現在の状態は 「こういうイメージ」 です。(真ん中の女性、壁にめり込んでないか?)

そして、それを 「こういうイメージ」 に変えたいと考えています。

gusuku Everysiteが、この広場のような存在になればいいなと思っています。

次回からは、gusuku Everysiteの仕組みについて具体的にお話ししていきたいと思います。

投稿者プロフィール

アバター画像
金春 利幸
"gusukuシリーズプロダクトマネージャー
ノーコード(No-Code)の有効性に着目し、kintoneとgusukuシリーズの普及のため全国を飛び回っています。"