Cybozu Days 2024参戦レポート~初めてのCybozu Daysで感じたこと~

公開日:2024-11-12

システム開発グループ所属のかっつんです。

アールスリーインスティテュートに転職してちょうど1か月、まだ新入りの私が11月7日と8日に行われた国内最大のkintoneイベント「Cybozu Days 2024」に参加してきました。

今回は「kintoneを活用したいけど、まだ情報収集を始めたばかり」というユーザーさんの気持ちになってイベントを体験してきましたので、そのレポートをお届けします!

kintone = Cybozu × ユーザー × パートナー

kintoneはCybozu社の製品ですが、Cybozu社だけではなく、多数のパートナー企業、プラグイン開発者、そして何よりユーザーによって支えられているエコシステムです。このことは、展示ブースの多さや講演内容からもはっきりと感じられました。展示ブース数はなんと126もあり、企業ごとに特色あるソリューションやサービスが紹介されていました。

青野社長によるエコシステムの説明

kintoneエコシステムを体感

このイベントを一言で表すと、「kintoneエコシステムをまるっと体感できるイベント」だと思います。

Cybozu社の取り組みや将来的なビジョンを知るだけでなく、多くのパートナー企業と直接対話でき、実際のユースケースを学べる場でした。講演では、kintone導入企業の実例を通して、「どのような課題をどのように解決したのか」、「導入時にどんな障壁があり、どう克服したのか」を知ることができました。

特に参考になったのが、「kintone AWARD 2024」。

全国各地で開催されたkintoneのユーザー事例を共有するイベント「kintone hive」のファイナリスト6名によるプレゼン大会です。

kintone hive ファイナルリスト
  • 現場一筋のベテランによる昭和アナログからの脱却
  • 依然としてDXが進んでいない介護業界におけるDXへの挑戦
  • 従来の基幹システムをkintoneでリプレイス
  • 製造業における営業・製造・総務経理の一気通貫システムの構築
  • 情報集約化による航空機整備のチームワーク向上
  • 営業マネジメントを統一して全社展開

110分という短い時間でしたが、多種多様な業界における創意工夫、試行錯誤の模様を知ることができ、業務改善の一部を追体験している感覚でした。

また、登壇者の「より便利にしたい!」という熱い思いが伝わってきて、胸にグッと来るものがありました。

いかにして「人を巻き込むか」、「変化を受け入れてもらうか」、「一部の人だけではなく全社的に仕組みを浸透させるか」といったkintoneに限らないビジネスの素養も学ばせていただく貴重な機会でした。

ちなみに・・・

観客による投票でグランプリが決まるのですが、投票システムは弊社のエンジニアが構築しています。
詳しくは、こちらをご覧ください。

『何をCybozu Daysで得たいのか』という目的を持っていないと、情報の渦に巻き込まれる

Cybozu Daysは情報の宝庫ですが、それだけに、『何を目的に参加するか』が重要です。目的がはっきりしていないと、膨大な情報に飲み込まれてしまい、「なんかすごかった」、「なんか楽しかった」という漠然としたものしか得られない可能性があります。

プラグイン・パートナーの迷宮

kintoneの機能を拡張することのできるプラグイン。

便利そうなプラグインが数多く展示されていましたが、どれが自社のニーズに合うのか、費用対効果やプラグイン同士の比較をし始めると、高確率で迷子になります。

また、kintoneの導入支援(導入、開発、運用、教育支援など)を行っているパートナー企業も多く出展しており、どこに相談に行ったらいいのか迷ってしまう、迷っているうちに次のセッションが始まる、結局ブースをサラッと見て、手元に残ったのは資料だけといった状態になってしまうことに。

Cybozu Days 2025に向けてのアドバイス

今回の感想を踏まえて、次回のCybozu Daysに初めて参加される方に向けて、いくつかアドバイスを挙げます。

“イベント前”の行動が全てを決める!

すでにkintoneを用いた業務を開始されている方であれば、現在の業務と照らし合わせて、いくつもの改善点や参考情報が見つかると思います。

一方で、これからkintoneを導入するか検討されている方にとっては、まさに「情報の渦に飲み込まれる」結果となりかねません。

そこで、私がCybozu Daysまでにしておくと良いと考える4STEPをご紹介します。

課題を書き出す

事前に頭の中にある自社や自身の業務の課題を書き出してみましょう。
例えば「どの業務プロセスを効率化したいのか」、「どんなデータ管理の問題があるのか」などです。
難しく考えず、思いつくままに箇条書きでバーっとアウトプットしてみましょう。
1人よりも職場のメンバーと一緒にワークショップ形式などで話し合うと効果的かと思います。

弊社のイベントをご紹介

STEP
1

Cybozu社のサポートを活用してみる

  • 課題を書き出してみた。
  • しかし、そもそも自社の課題解決がkintoneで実現するのかわからない。
  • オフィシャルパートナー企業は複数社あり、どこに相談すればよいのかわからない。

そんな時は「kintone パートナー選定支援」がおすすめです。要件や相談内容に応じて、kintoneを運営するCybozu社からパートナー企業を提案してもらえます。

費用面やサービス面だけでなく、「自社がどういうスタンスで業務改善をしていきたいのか」という点もお伝えするとよいと思います。
例えば、「業務整理から関わってもらいたい」、「なるべく内製化(自社の社員で開発)したい」または「システム側は開発、保守運用まで任せたい」などです。

「全ての要件を明確にしてから相談する」というよりも、「壁打ち相手になってもらう」という気軽なスタンスで、まずは申し込んでみるといいと思います。

STEP
2

パートナー企業に相談を持ち掛けてみる

STEP2で紹介してもらったパートナー企業にぜひ気軽な気持ちで相談してみましょう。

パートナー企業との初回相談は、多くの場合無料です。アールスリーインスティテュートをはじめ、SIer企業は、kintone以外の選択肢も含めた提案が可能です。相談を通して、自社に最適なソリューションを見つける手助けとなります。

SIerとは?

SIer(System Integrator)とは、顧客の業務を分析し、課題解決に向けたコンサルティングからシステムの設計、開発、運用・保守までを請け負う企業のことです。

システムのプロをチームに招くメリット

ポジショントークになってしまいますが、『その場限りではない、継続的な業務改善に繋がるシステムを構築、運用する』のであれば、プロのシステム屋をチームに入れるという選択肢も持ち合わせておくと良いかと思います。

エンジニアではない方でもシステム構築をできるのがkintoneの売りです。

一方で、「課題を解決する」ことから「システムを作る」ことに目的が変わってしまうことも少なくありません。内製化を進める場合についても、中長期的な視点で、継続的に利用されるシステムを構築し、運用していくのであれば、構築経験の豊富なプロに入ってもらう方が後々生じる可能性のあるリスクを考慮した『継続的に使いやすい』システムを作っていける可能性が高まります。

STEP
3

とにかくkintoneを触ってみる

本当は1番目に行うべき内容ですが、あえて4番目に書きました。
kintoneのことを知るには、kintoneを触るのが一番です。
一方で、私は事務職を10年経験しているのでわかるのです。そんなに時間の余裕はないと。忙しい職場ほど業務改善の余白がありますが、日々の業務に忙殺されて、なかなか余裕を作ることができない。
「課題を感じたときに、シュシュっと作って、解決する」というのが理想的です。ですが、一足飛びにその地点に行かなくても、まずは頼れるところに頼って、ステップを踏んでいくという選択肢もアリだと思います。

STEP
4

イベント申込はお早めに。

イベントの約2か月前には参加受付が始まります。セッションの多くは事前申込が必要で、満席となるセッションも多いです。
※Cybozu Daysのセッションは大きな会場を低めの柵で区切られており、通路も広いため、通路から立ち見することは可能です。

X(旧Twitter)を活用しよう。

イベント前には「#CybozuDaysで会いましょう」、イベント後には「#CybozuDays」のハッシュタグを追うことでセッション登壇者の情報などを拾うことができます。

kintone界隈の方はフレンドリーな方が多いと感じています。

ちなみに、Cybozu Daysの前後で、タイムラインを占めるkintone関連の情報が格段に増えました👍

最後に告知をさせてください♪

「kintoneに興味があるけど、まだ情報の収集を始めた段階のユーザー」という視点で書くあまり、Cybozu Days 2024 の情報がほとんど書けていないですね…(;^ω^)

  • Cybozu Days 2024に参加した感想を話し合いたい。
  • Cybozu Days 2024に参加していないので、どんなイベントだったのか聞きたい。

そんな方におすすめのイベントを東京、大阪にて開催します!
(イベント詳細ページへは以下の画像から飛ぶことができます。)

テーマはズバリ「Cybozu Days 2024 報告会」。

kintone hive で見事グランプリを受賞された株式会社ワイドループ様のシステム構築を担当した弊社メンバーも参加予定です!

皆様のご参加お待ちしております♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

投稿者プロフィール

かっつん
かっつん
システム開発グループ所属。
滋賀県の琵琶湖近くに生息しています。