公開日:2019-09-23
はじめに
去る9月20日(金)は、記念すべき kintone Café 佐世保 Vol.1 が開催されるということで、久しぶりの kintone Café 遠征となりました。
九州の kintone Café は、福岡、鹿児島と開催実績がありますが、長崎は佐世保が初となります。
九州全体で見ると、kintoneユーザーのシェアはまだまだこれからといった雰囲気がありますが、そんなイメージを払拭するかのごとく、熱くて楽しい会になりました。
Toghetterにもまとめがあるので、是非見てみて下さいねー。
あと、動画による参加報告も上がってますw(松井パイセン渾身の力作
kintone Café 佐世保に参加してきました! 〜キンスキ.com
会場めちゃんこおしゃれ
佐世保駅を抜けて、ベイエリア沿いに歩いていったところに、今回の会場はありました。
木造のシャレオツスペース…これな…撮影のスキルが問われるやつ。。。
わたしのスマホでの写真撮影スキルが皆無すぎたため、写真は基本的に運営のよしみさんから拝借しました。
幻想の彼方。おしゃんエリアに佇むおしゃん会場。
そして夜というのもまた味が出ていいですね!
ドリンクもオーダー制
写真撮るならもうちょっと会場の後方に待機していればよかったものを、参加者の邪魔にならないようにと、隅っこでおとなしくしていたのが運のツキというやつですよね。
尽きてはないんだけどさ…
オープニング
佐世保を取り仕切るのは、エスケイ・アイ・コーポレーションのkintone大好き永尾好美さん。
今年2019年4月18日 Zepp福岡で開催された kintone hive fukuoka vol.4 の登壇者です。
その時の登壇レポートはこちら
佐世保・長崎でkintoneをもっと広めていきたい!と語る彼女をサポートしようと、今回のkintone Caféはかなり各地で名高い精鋭たちが集結する結果になりました。
名高い精鋭たち
kintoneユーザーでこの人のことを知らないユーザーはいないんじゃないかというくらいの知名度を誇るkintone大好きサイボウズ社員キンスキ松井くん。
2017年 kintone hive fukuoka vol.1 のスピーカー、「15時定時」の井上総合印刷3代目社長、井上憲一郎さん。
kintone hack 2016 チャンプ、かつて kintone Café というコミュニティが世に広まっていなかった頃、お膝元大阪で2,3ヶ月に1回開催を徹底し、開催実績を作り上げたコミュニティ活動のパイオニア的存在(ちょっと持ち上げすぎ) サイボウズ公認kintoneエバンジェリスト の弊社金春。
kintoneを教える講師の一面を持ち、kintone Café 福岡の運営でもあり、現kintone Café を支えている大事な1人、コミュニティを大事にするサイボウズ公認kintoneエバンジェリストの久米さん。
kintoneユーザーの中に師として仰ぐ人も多い、非エンジニアでありながらJSカスタマイズまで行い、今年の Cybozu Days 東京で開催される kintone hack NIGHT に登壇する1人として選抜された業務改善エバンジェリスト プロジェクト・アスノート松田さん。
まるでサイボウズ公式のイベントのような顔ぶれですよ。
kintone Café ってサイボウズが運営してるんじゃないの?
いいえちがいます。
kintone Café はkintoneを愛してやまない有志たちが集まって企画する、ユーザー同士で学び合い、教え合うをモットーとするkintoneの勉強会コミュニティです。2013年に初めて立ち上がってからもうそろそろ6年になろうとしています。
なかなか年季が入ってきたよね…(お前もnというツッコミはなしで
で、サイボウズさんの公認でもあります。
ユーザーのみなさんたちで作り上げるイベントで、これだけの精鋭が集まるというのは、よしみさんの人徳だよね。
密度の濃いコンテンツ
キンスキ サイボウズ 松井くん
まずは松井くんからkintoneの基本について。
サイボウズ社員が kintone Café に登壇する時に多いのは、kintone自体の概要や機能紹介だったり、kintone自体の導入事例だったりするケースが多いんですが、さすがキンスキ。目のつけどころが違うぜ。
**「事例をもとに考える使われるkintoneの作り方」**と題して、現場が使ってくれるシステムにするためには、必ずしも便利に作ることがすべてじゃないというお話をしてくれました。
時にはシンプルに、後から変更しやすいような作りにすることも大事。
利用するユーザー次第では、作り手が考えるUXから大きくかけ離れてるケースもある。
作り手は、そういう視点も必要だなと思わされる内容でした。
弊社のように対面開発とかしてる会社でもあるあるな話ではないかなと思います。
対面開発においてクライアント側の窓口となる人は、必ずしも現場で実際に業務を回してる人ではないケースもそれなりにあります。
そんな時、作ったはいいものの、いざ現場に展開すると**「これじゃない」**感が出ちゃうリスクもはらんでると思うんですよ。
現場とのギャップをできるだけ埋めるためには、クライアント側の窓口となる人は、現場の生の声を吸い上げる努力も大事なのかなと思います。
わたし何年も案件かかわってないから説得力皆無だけど!
井上総合印刷 3代目社長 井上さん
登壇する時には**「15時定時」**の話がウケがいいということで、なぜそうするに至ったのか、また15時定時とkintoneがどう絡んでいるのかということについてお話をしていただきました。
この話を詳しく知りたい方は、当時の kintone hive の登壇レポートも参考になると思います。
登壇レポートはこちら
きっかけはソニックガーデンの倉貫さんの書籍だったそうですよ。
倉貫兄さんの本はほんと、読む人の心を動かすよね。
井上総合印刷さんにとってのkintoneとは、スタッフみんなの夢や希望を実現するためのツール。
でも、やみくもに導入すればいいというわけではなくて、課題を見極めることが重要なポイントとなる。
その課題を明確にした上で、kintoneの導入は有用。
かつてのブラック時代から、みんなが働きたいと思う会社に社風を変えていった井上さん。
今はご家庭のことを最優先に考えさせてくれる会社になってるそうですよ!
そして井上さんの格言**『ケセラセラkintone』**
kintoneを使う人は、とりあえずやってみて、だめならやめたらいい、くらいの気持ちのほうがいいんだって。
手軽に導入できて、業務の変化にも柔軟に合わせられる。そしてやめようと思えばやめられる。
kintoneの真髄ですね。
カスタマイズごりごりに入れてなかったらっていう前提のもとねw(入れてたらそうもいかないかなーとw
アールスリー(弊社) 金春
さて、ここからはkintoneエバセッションへ。
まずは弊社金春。ここまでの話を大きく覆すかのように、kintoneをゴリゴリにカスタマイズしたらこうなったというお話。
でも、同じことをやれと強要しているわけでもなければ、鼓舞してるわけでもないんですよね。
kintone使ってやろうと思えば究極こんなこともできちゃうんだよ、というだけの話。
そしてうちの案件はそういう規模のものも多いという。
ゴリゴリにカスタマイズを実装していようが、kintoneの基本機能でできること・できないことを明確にした上で、できない部分をカスタマイズで補完するというのが基本です。
kintoneが徐々に浸透してきて、使ってみようとする人も増えてきている昨今ですが、ユーザーさんと話していてわりと聞くのが**「kintoneのどこまでが基本機能でできるのかわかってない」**という声。
直感でそれなりに形にできてしまうがゆえの弊害なのかなとも思うところですが、カスタマイズをするにあたっては、きちんとそこの境界をわかった上で実装するほうがいいです。
簡単だけれども、真面目に考え出すと奥が深いよ。kintoneなるものはさ!
そして特徴的なのは、しゃべると**「すごくわかりやすい」**とか**「耳障りがいい」**とかそういう感想をたくさんいただくうちのボスです。
まばたきの回数が多すぎるので、写真映りはよくないですけどね(一言多い
わたしはまだボスみたいにはなれねーなー。なろうとも思ってないけどw
AISIC 久米さん
最後は久米さん。**「準備するのも簡単!そして楽しんでもらえる」**Sli.doを使ったキントークが繰り広げられました。
Sli.doもkintone界隈で少しずつ浸透してきましたねー。
東京のコミュニティではわりとメジャーで使ったこともありますが、SNSなどのアカウントを持っていない参加者でも思い思いに呟いたり、投げかけられた質問に対してコメントや回答をしたりすることができるツールです。
オプションで名前を入れることもできますし、匿名で投稿も可能です。
今回Sli.do採用は2回目という久米さんでしたが、うまく使いこなしてるなーという感じがしました。さすが。
そして、今回おもしろかったのが、現地で参加はしていなかったけど、Twitterで #kintonecafe のハッシュタグで見つけてSli.doをROMりつつ、コメントもしてくれたkintoneエバの方がいました。
あえて誰とは言わないw
現地に参加していない人にまで楽しさが伝わるってすごいよね!
キントークで場もかなり温まってました。
kintone Caféがどのような場であってほしい、という久米さんの気持ちが詰まったセッションでしたねー。
一方的にスピーカーがしゃべるだけの勉強会ならセミナーでもできますし、参加者一体型のセッションはなにより参加する側も楽しめる。
kintone Caféの共通理念である「学び合い、教え合う」が意識しなくても自然にできてしまうんですよね。
あと、スピーカーも登壇用のスライドを頑張って準備しなくていいので圧倒的なコスト削減に繋がという意味でも負担が少ないし、双方のメリットがあるw
こういう形のセッションは、今後 kintone Café でも増えていく気がします。
エンディング
最後はプロジェクト・アスノート松田さんによる締めの挨拶。
松田さんからは、kintone Café JAPAN 2019の紹介がありました。
今年は12月7日(土) 初の大阪での開催となります。
ここで便乗してCybozu Days 東京・大阪のkintone Café in Cybozu Daysの紹介もしたら良かったなと…それがちょっと心残りではあるんですがw
それはまた紹介記事を別の機会で書かせていただく予定なので、そちらをご覧いただくことにしようw
そして懇親会へ
懇親会もさすが佐世保!海の幸!といわんばかりのおいしい料理の数々。
佐世保で食べた魚介類は、関西で食べるものとは鮮度も味もひと味違う感じがしました。
一番びっくりしたのは鯨肉です…しかも刺身を見たのが人生初。
周りの人に聞いたら生のほうが多いとか?
目をつぶって食べたら馬肉感もありましたwでも好き嫌い分かれる味かもw(赤身だしね
今後の継続開催にも期待しつつ。楽しい時間をありがとうございました!