公開日:2018-08-14
残暑厳しく、天候の移り変わりも激しい夏ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
すでに先月のことになってしまったのですが、去る7月30日(月)19回目となるkintone Café 大阪を開催したのですよ。
kintone Caféって何やねん
さんざん既出ですが、kintoneを大好きな有志達によって運営されている非営利の勉強会コミュニティです。大阪は2015年に発足し、今年で3年目、19回開催してきています。
2〜3ヶ月に1回のペースで、運営メンバーが思い思いにネタ集めをし、「今回は俺がテーマ決めるわ」的なノリで回しています。
そんなkintone Café 大阪ですが、Vol.19の今回はどりぃでした。テーレッテー。
会場も普段とは一風変わって、大阪産業大学様のサテライトキャンパスをお借りしての開催。
もともと今回の大阪では、別のネタのハンズオンを行う予定だったのですが、思った以上に準備に時間が取れなかったため、急遽方向性を変更。
そして何をしたかというと…
どりぃの中ではもはや鉄板ネタのようになっている秘技・丸投げハンズオンです。
秘技・丸投げハンズオンとは
JAWS-UG関西女子会で、とある事情から急遽3日前にハンズオン講師を務めることになり、苦肉の策から編み出した準備に時間をかけない方法。
苦肉の策から編み出したわりにはけっこうみんな楽しんでくれた気がする!
何をやらかしたのか興味ある人は資料見てね!
…とまぁ資料を見てもらった人にはわかる通り、Storyline即興ライブデモ、その後はみんなに好きに手を動かしてもらう形式だったため、資料はほとんど意味をなしてません。
そんなJAWS-UG関西女子会でやったネタを、性懲りもなくkintone Caféでも挑戦してみました。
その資料がこちら。どーん。
丸投げといっても完全に同じではありません。
そして言葉は悪いかもしれませんが、ちゃんと重要な意味を持ちます(個人的に
勘の鋭い方はすでにお気づきかもしれませんが、みなさんがイメージする所謂「ハンズオン」よりは「ワークショップ」もしくは「アイデアソン」「ハッカソン」に近いニュアンスのものになっています(というよりも「そのもの」かもしれないw
今回の丸投げハンズオンの狙い
今回は、普段あまりkintoneを触ることがない人たちから、ゴリゴリにカスタマイズしてるよ!という上級者の人たちまで、みんな一緒になって楽しくkintoneを学んでもらえたらな、という思いがありました。
kintone Caféは開催するテーマによって、参加層も大きく変わります。
そのため、kintone Caféでkintoneをいろいろ勉強したいと思っても、その時その時で開催するテーマによっては、参加しづらさを感じるという声もよく聞きます。
みんなの学びたい気持ちに一度に応えるためには…
ということで考えたのが、以前JAWS-UG関西女子会でやらかした丸投げハンズオンの横展開です。
ちなみに、Doorkeeperでの告知の時点では「ハンズオン」ということは明記をしていましたが「みんなで知恵をしぼるハンズオン」という程度の説明に留めており、全容は明かしていませんでした。
丸投げハンズオンの講師のスタンス
もはやハンズオン講師でもなんでもなかったわけなのですが。
要は講師が一方的に教えるスタイルではないということです。主役はあくまで**「kintone Caféに参加してくれる目の前のキミたち」**です。
講師が一方的に教えるセミナー形式ハンズオンは、ドキュメントに頼りがちです。
ドキュメントを読み進めれば最終的に形にはなる。でもそれは自分で「理解できた」ことにはならない。ドキュメント以上の発見も、気づきも得られないわけです。往々にしてその場だけの産物になる。
そういうハンズオンを望むなら、企業が主催している無料セミナーに参加すればいい。
コミュニティだからできることをやりたいという思いがありました。
そして、参加する人たちで横に繋がってもらうきっかけづくりをしたいという思いがありました。
そしてやらかした「講師が講師をしない」
当日参加者がどんな反応をするかドキドキしながらハンズオンの主旨を説明しました。
そして…
「はい!近くの人と4人くらいでグループ作って!」
唖然とする参加者のみなさま。
作ってもらったグループで、こちらが出したお題の中からひとつグループで取り組む課題を選んで、1時間弱試行錯誤してもらい、その成果を最後に発表してもらうという流れです。
寄せ集めのグループなので、まずお互い自己紹介から、kintoneのスキルレベルの確認や、どのお題をやりたいかを話合うところからはじまりました。
中にはkintoneをほとんど触ったことがない人もいるため、kintoneについて調べる時にはこういうページを見たらいいよというリファレンスは最初にこちらから紹介し、+α聞きたいことがあれば、お助けマンであるkintone Café運営メンバーにヘルプを求めてもらう、という形です。
大学の授業や自己啓発系のセミナーとかではよくありそうなスタイルかなとは思うけど、業種も職種も年齢もバラバラの人たちが一緒になってひとつのことに取り組む機会ってあまりない気がする
お題を抜粋するとこんな感じ。複数、レベル別に用意してみました。お題は運営メンバーからもアイデアをもらいました!
- kintoneの基本機能を突き詰める!
- 基本機能でどこまでできる?何ができる?
- 身近な会社の課題を1時間でkintoneで解決してみよう!
- kintoneでタスク管理・スケジュール管理はできる?(※中級〜上級者向け)
- 熱中症予防システムをkintoneで構築しようと思ったら?(※超上級者向け)
そしてもくもく作業の時間
正直、この方法がkintone Caféで通用するのか、やってみるまで不安もありました。ですがその予想はいい意味で外れます。
意外や意外…
あれ?けっこう本気で取り組んでくれてる?
積極的にコミュニケーションを取って、それぞれ役割分担をし、各々調べたり意見を出し合ったり。
一生懸命ノートに構想を練ってたり。
みんな、なんかすごくね?
これがどりぃの正直な感想でした。
講師に言われるがままにドキュメントに沿ってハンズオンで作業をするよりもよっぽど有意義なような。。。
調べてわからないことなど、積極的に質問も出ました。
kintone Café 大阪 運営メンバーの中井さんは、あるグループの相談役として大活躍でしたw
最後の成果発表
成果発表とは言ったものの、形のある何かを求めているわけではありません。
こんな短時間で成果物できたらそれはそれですごいとは思うけど
グループのみんなで取り組んだ課題とそのプロセス、時間があったらやってみたいことなどを3分程度で思い思いに発表してもらう場です。
発表スライドももちろん必要ありません。
そのていで各グループごとに発表をしてもらいました。
すると出る出る。
あるグループは「kintoneでどこまでいけるか」を軸に考え出すと、夢が広がってしまったということで、AWSとの連携やブザーとの連動まで構想を練っていました。
別のグループは、kintoneの基本をしっかり学ぶために基本機能を使ってどんなことができるかを調べていたり、メール通知についていろいろ熟考しているグループもいました。そもそもkintone自体具体的にどんなことができるのかイメージがわかないメンバーがいるグループは、日報やタスク管理という身近なツールをkintoneで作るということに取り組んでいました。
ハンズオン全体を通して
参加していただいた方に「今回どうだった?」と聞くと「楽しかった!」という感想を言っていただける方が多く、開催冥利に尽きるなというのが正直な気持ちです。
一番嬉しかったのは、kintoneを今までまったく触ったことがない人でも場を楽しんでくれたこと。そしてkintoneに興味をもってくれたこと。別け隔てなく、いろんなレベルの人たちが楽しんでくれていたこと。
また、当日リアルタイムでSNSにもハンズオンの様子をUPしていたのですが、その投稿を見た友達や、当日参加できなかったkintone Café 大阪の運営メンバーが「楽しそう!」と言ってくれたことです。
そして、自分自身も開催して楽しかった。
これからもkintone Caféをそういう場にしていきたいと思った1日でした。まる。
さいごに
無茶振りに応えてくれたkintone Café 大阪運営メンバーのみんな、参加してくださったみなさん、会場提供と懇親会探しに奔走してくださった大産大山田先生、ハンズオンに巻き込まれてくれた高橋先生、ゼミ生のみんな、ほんとにほんとに感謝しかないです。ありがとうございました(´ω`)