公開日:2020-06-09
御社のキントーンは活用されていますか?
やりたいことがあって入れた kintone、でも入れてみたもののなかなか活用できているとは言えない状態が続いている。そういうお話をたくさん耳にします。
ITツールは、何かを劇的に変えてくれる魔法の杖のように感じられます。しかし、実際はいい包丁を買ったからといって料理がすぐにうまくなるわけではないように、入れたからといってすぐに業務が良くなるということはありません。
道具はうまく使わないと、いい結果が得られません。それは kintone も同じです。
キントーンで業務改善のコツ
kintone を導入される理由はいろいろありますが、最も多いのが「業務改善」のために入れるというケースです。
- 紙の業務が多くてテレワークできない
- 残業時間が多くみんな疲れている、もっと効率化したい
- ビジネスが順調に成長していく中で、今の人員で扱える量を増やしたい
「業務改善」したい理由もこのようにさまざまなケースがあります。
今あげたどのケースでも、大切なのは「一気にやらない」ということです。最初から kintone で完璧なアプリを作ろうとせずに、60点〜70点くらいのものができたら現場で使ってみるということをしてください。そして、改善点を現場で見つけて改善を繰り返してください。
この「業務改善」をスムーズに進めるコツは、アプリを作る担当者の方だけから現場に発信するのではなく、kintone の導入を決定した決裁者の方からも発信してもらうことです。
決裁者が理解し、応援することで、導入は一気に進みやすくなります。みんなで触りながら改善していく空気づくりを意識してみてください。
キントーン活用事例が多数公開されています
他社さんがどのように kintone を活用しているのか気になりますよね?サイボウズ社のページにも事例がたくさん掲載されています。そして、弊社ホームページにも多数の事例を掲載しています。
アールスリー開発実績一覧
kintone(キントーン)などのクラウドをフル活用した様々なシステム開発事例をご紹介
ページに掲載されている事例以外にも、kintone hive のようなイベントで他のユーザーの事例を聞く機会もあります。
しかし、事例を見るときには注意点があります。それは「事例を他人事で終わらせない」ということです。
- すごく上手にやってるけどうちには無理だな〜
- うちとは違う業務だからうちには関係ないな〜
- 大企業の話だから、小さいうちには当てはまらないな〜
など、他人事で終わらせる理由はいくらでも思いつきます。でも、それでは学習になりません。事例を見るときに大切なのは、具体的にやっていることだけを理解するのではなく、その裏に流れる考え方を理解することです。
- kintone を活用するためにどのような方針で社内に説明したか?
- 業務の中身がどうかではなく、業務からどのようにボトルネックを見つけ改善したか?
- どのような方針で kintone を採用し、開発したのか?
このような根底に流れる考え方を読み取り、自社に応用していくことが大切です。
他社のキントーン活用、こっそりご紹介します
公開されていない事例も知りたいですよね?弊社はたくさんのお客様の事例を保有していますので、個別にご相談いただくと、そのような事例を踏まえたお話をすることができます。(残念ながら公開許可をいただいていないお客様は具体的な社名をお伝えすることはできませんが、エッセンスはお話できます)
さらに、弊社の gusuku Boostone(※) をご利用いただくと、このような弊社の膨大な事例から得た知見を生かしてアドバイスを行うこともできますので、ぜひご利用ください。
※:2024年4月1日、gusuku Booostoneは、gusuku Customineのプロフェッショナルサポートサービスとしてリニューアルいたしました。
kintoneアプリ開発の伴走支援は、同じく2024年4月1日にリリースいたしました「キミノマホロ」の「業務改善アシスト」となっております。
本当にうまくいくキントーン活用術
弊社が開発をお手伝いして kintone を活用いただいているお客様や、gusuku Customine をうまく活用されているお客様の話をお伺いしていると共通点があります。
- 必ず現場を巻き込んでいる
- kintone を担当している方が積極的に kintone の勉強をしている
- kintone が好き(=kintone のコンセプトや本質を理解できている)
- 改善すること・チャレンジすることに抵抗感を持っていない
なかなかすぐに真似するのは難しいかもしれませんが、最初から全部できなくてもいいのです。できそうなものから少しずつやってみてください。
kintone の活用方法に「こうすればうまくいく」という単純な方法はありません。最初にも書いたように、60点〜70点のアプリを作って、それを改善していくことが大切です。
ただ、業務改善するということは「今までやってきたことを変える」ということです。現場によっては、変えられることを極端に嫌う方がいらっしゃるかもしれません。そのため、少しずつ入れていくということと、現場に常に寄り添って、できるだけ負担をかけない形で、効果を実感してもらえるように工夫をしていってください。
kintone の活用は、どのようなアプリを作るか、どのプラグイン・カスタマイズを入れるかよりも、現場に寄り添い、スピーディにアプリの開発・改修を繰り返すことがポイントです。
その点を踏まえて、どんどん kintone を活用していってください!