公開日:2019-02-10
2019年2月5〜7日にアメリカサンノゼで行われたSaaStr Annual 2019に参加してきました。
新進気鋭のSaaSの運営者が集まる場
SaaStrは、その名の通りSaaS(Software as a Service)を運営しているベンチャー 等が集まり、ビジネスの成長についてのセッションや、SaaSベンダーとVCをマッチングして、ネットワーキングするイベントです。
我々は、VCからの投資というのは今のところ縁遠いので、今回はネットワーキングよりも、我々のサービスである gusuku シリーズをどう成長させるべきかを学ぶという視点で参加しました。
会場はサンノゼにある、San Jose McEnery Convension Centerです。
セッションの様子
セッションは、通常のプレゼン形式のものよりも、対談形式やパネルディスカッション形式のものが多く、何も資料がない状態で進むものが多いため、ヒアリングに苦戦しつつもなんとか聞き取るべく頑張ってきました。(結果としてあまり聞き取れなかったのが残念でした・・・)
いくつかを猛烈にかいつまんでご紹介します。
SCALING FROM $1M TO $500M ARR: 5 STRATEGIES TO DRIVE YOUR NEXT WAVE OF GROWTH
サポート用のSaaSで有名な Intercom の KAREN さんのセッションで、SaaSを成長させるために必要は5つのポイントについての説明がありました。
最も印象的だったのは、次の部分で、今我々は gusuku Customineでお客様が何をしようとしているのか、またそもそも kintone で何を解決しようとしているのかを理解する活動に力を入れています。まさに我々がやっていることがでてきたので、首が取れそうになるほどうなずいた瞬間で、我々のやっていることが間違っていないと自信がついた瞬間でもありました。
Lessons from Gorgias: How to Close your First 1000 Customers Based Solely on Data
Shopifyを利用している店舗向けのカスタマーサービスのプラットフォームを提供している Gorgias のRomain Lapeyreさんのセッション。資料が公開されていたので、こちらをどうぞ。
最初の1000顧客を得るためにやったこととして、セールスパイプラインを定義して、すべての活動をトラッキングしたこと、Slack とは違って口コミで広がるようなサービスではないので展示会で獲得した潜在顧客を丁寧にフォローしトラッキングすることで1000顧客を得るための重要な部分になったというお話でした。
我々のサービスも口コミでは広がりにくいため、展示会等を重要視しています。展示会で接点を持てたお客様のフォローが今は不十分ですので、ここは整理していかないといけない点だと再認識できたセッションでした。
Top 10 Lessons Learned in Getting to $100M ARR with Adaptive Insights, a Workday company
Adaptive InsightsのCEO、Tom Boganさんのセッションで、成長に重要な10のポイントということでお話をされていましたが、25分ほどのセッションで導入を除くと実質20分のところで10個なので、だいぶさらっとした紹介でしたが 、次の10個でした。
- Embrace Failure
- Team First
- Funding
- Focus on Culture
- Trust and Transparency
- Founder’s Culture
- Aggressive but Realistic Goals
- Balance
- Megatrends
- Vision & Purpose
よく聞くような話ではありますが、戦略よりもカルチャーだというあたりは、やっぱりそうだよなという感じではあります。
今回の SaaStr は1つのセッションが30分のものが多かったのもあり、過去参加したことある人のお話では「ふわっとした話が多い」ようでした。30分で深いところまで話すのは難しいですからね。
State of the Cloud 2019 from Bessemer Venture Partners
ほぼ同じ内容がこちらで読めます。
SaaSの成功請負人と言われている Bessemer Venture Partners の毎年恒例とのセッションです。
内容についてはここに書くよりも上のリンクをみていただいたほうが早いので省略するとして、2019年のトレンドとして Low-Code/No-Code が入っていたのが印象的でした。セッション内では、サービス間をつなぐサービスとしての No-Code について言及されていましたが、我々の gusuku Customine も No-Code プラットフォームなので、このトレンドはこれからも続いていくと信じていますし、もっと日本でも広まってほしいところです。
TIP & TRICKS
会場には参加者が自由に書き込める TIP & TRICKS というボードがテーマ別にあり、そこにたさくんのコメントが書き込まれていました。ぜひ拡大してみてください。すごく勉強になります。
まとめ
かなり英語に苦戦したため、完全に理解したというわけではなかったのが残念でした。(CxO の方々は頭の回転がいいのもあって基本的にマシンガントークで厳しい)
とはいえ、今我々が考えて、やろうとしていることが SaaS を成長させる方法として間違っていないということの確認が取れたということが個人的には最大の収穫でした。
また来週から、gusuku シリーズをお使いのお客様の成功をサポートしていきます!
おまけ
今回はあまりたくさん写真を撮ってはいませんが、いくかを・・・。
投稿者プロフィール
-
"gusukuシリーズプロダクトマネージャー
ノーコード(No-Code)の有効性に着目し、kintoneとgusukuシリーズの普及のため全国を飛び回っています。"
最新の投稿
- gusuku2023年12月25日数字で見るカスタマイン2023
- kintone2023年11月9日kintone hiveを支える技術
- life-work2023年2月28日リアル参加のススメ
- kintone2022年7月27日「ありがと・すごい」アプリでわかるチームのチカラとkintoneの価値